門前仲町エリアの成約価格は5,539万円 成約坪単価は281万円
「門前仲町中古マンション価格」では、プラウド門前仲町・クオリア門前仲町・イトーピア東京リバーサイドテラスの取引価格を紹介してきましたが、門前仲町エリアの平均価格(ファミリータイプ)はいくらなのでしょうか。
2019年の門前仲町エリアの平均成約価格は5,539万円、平均成約単価は坪281万円となりました。
これは、永代エリア、佐賀エリア、富岡エリア、深川・冬木エリア、牡丹・古石場・越中島エリア、門前仲町1・2丁目エリアの主要6エリアで、2002年以降に竣工した物件の平均となります。
【門前仲町エリアの平均成約単価と平均価格】
主要エリア別にみると、永代エリアの平均成約単価は坪303万円となり、はじめて坪300万円を超えました。
シティハウス門前仲町では坪300万円を超える取引がはじめて確認され、成約単価の上昇を牽引しました。
深川・冬木エリアの平均成約単価は坪288万円となり、前年に比べ約10%上昇しました。
とくにイニシア門前仲町では、これまでの水準を超える坪300万円超の取引が確認されています。
門前仲町エリアの強みと弱み
中古マンション購入を検討されている方からはよく「おすすめのエリアはありますか?」とのご質問をうけます。
立地、まちの雰囲気などの好みは人それぞれですが、不動産売買や価格の観点からエリアの特徴をあげることはできます。
門前仲町エリアの強みと弱みは何でしょうか。
門前仲町エリアの最大の特徴は都心への接近性です。
東西線利用はもちろんのこと、徒歩でも都心へのアクセスが可能な距離にあります。
これらの利点を反映して、門前仲町エリアの中古マンション購入ニーズは旺盛です。
また、門前仲町エリアは分譲マンション(ファミリータイプ)の販売戸数が少なく、中古マンションの供給量が少ないという特徴があります。
エリアごとの供給戸数を比較すると、木場エリアでは約3,200戸、清澄白河エリアでは約3,700戸、月島エリアでは約6、100戸が供給されています。
それに対し、門前仲町エリアは約1,400戸にとどまります(下表)。
【各エリアの供給戸数と主な分譲マンション】
エリア |
木 場 |
月 島 |
||
供給戸数 |
1,351 |
3,234 |
3,718 |
6,103 |
主な分譲 マンション (カッコ内は戸数) |
・ライオンズステージ門前仲町冬木(103) |
・ニュートンプレイス(989) ・クレストシティ木場(238) ・コスモ木場キャナルブリーズ(207) |
・パークハウス清澄白河タワー(378) ・パークハウス清澄白河リバーサイド(370) |
・パークタワー晴海(1076) ・ザ・パークハウス晴海タワーズ ティアロレジデンス(861) ・キャピタルゲートプレイス・ザ・タワー(624) |
※各エリアとも2002年~2018年、ファミリータイプを含む分譲マンションの供給戸数
日常的に、門前仲町エリアの中古マンションの売出し物件は少ない状況です。
門前仲町エリアは供給が少なく引き合いが多いため、希望物件の購入までに時間がかかったり、希望する物件が他の検討者と重なったりするケースも少なくありません。
反面、取得できれば資産価値が維持されやすい特性を持ったエリアだといえそうです。
今後の門前仲町エリアの中古マンションマーケットは?
今後の門前仲町エリアの中古マンションマーケットはどうなるのでしょうか?
中古マンションマーケットは分譲マンションの影響をうけます。
現在売り出し中のザ・パークワンズ門前仲町(※)はワンルームタイプですので、ファミリータイプへの影響は限られます。
また当面、門前仲町エリアでは新たなファミリータイプの分譲マンションの竣工はありません。
(※)三菱地所レジデンスと城北信用金庫の等価交換事業とおもわれます。竣工予定は2020年12月で平均販売単価は坪403万円。
昨年竣工のプラウドシティ越中島はファミリータイプが中心で、総戸数が305戸と非常に多くなっています。また、分譲時の平均販売単価は坪300万円強です。
この平均販売単価は従来のエリア水準より高くなっていますので、今後の取引の顕在化によりエリアの価格相場を引きあげることが予想されます。
2018年竣工のプラウド門前仲町ディアージュの取引も、引き続き、エリアの価格相場に影響を与えることになるでしょう。
とはいえ、門前仲町エリアの平均成約単価は坪281万円まで上昇していますので、分譲マンション(プラウド越中島など)との価格差はだいぶ小さくなってきています。
底堅い需要を背景に、門前仲町エリアの価格相場については、もう一段の上昇余地はあります。
しかし、分譲マンションなどとの価格差から考えると、価格相場のピークは近づきつつあると考えられます。